「澤の屋旅館」はなぜ外国人に人気があるのか



下町のビジット・ジャパン・キャンペーン

▼安田亘宏 著 ▼四六判並製 ▼定価[本体2000円+税]

2003年、日本は「観光立国」を宣言し、ビジット・ジャパン・キャンペーンをスタート。今年2010年は「VJCイヤ―」である。
主な事業として、海外での「日本への旅行」の宣伝、国内での外国人旅行者受け入れのインフラ整備や人材の育成。旅行
会社や観光施設、大型宿泊施設など民間レベルでも取り組みが行われる。とはいえVJC開始前から、外国人旅行者を迎
え、驚異的な成果を挙げている旅館が東京・谷中にある。「澤の屋旅館」だ。25年間の客室稼働率90%超、2008年にはな
んと95%に達した。宿泊客の9割が外国人。外国の客を受け入れて28年間で100カ国、14万人を迎えた。彼らはネットや口
コミで澤の屋を探し、家族や友人と訪れ、日本式の家族旅館を味わい、日本の旅を楽しむ。また、旅館周辺を散策して町の
人びとと触れ合う。外国人に慣れていなかった下町の人びとも町ぐるみで国際交流を楽しんでいる。経営再建と町おこしを同
時に確立した澤の屋の奇跡を紹介する。


[目次]
第1章 澤の屋旅館の驚異/第2章 下町外国人宿の誕生/第3章 澤の屋旅館の変身
第4章 澤の屋式外国人宿/第5章 人気の下町家族旅館/第6章 澤の屋旅館のマーケティング
第7章 澤の屋旅館の外国人宿泊客たち


[著者紹介] 安田亘宏(やすだ・のぶひろ)
旅の販促研究所所長((株)ジェイ・アイ・シ―執行役員)、1977年日本交通公社(現JTB)入社。2006年旅の販促研究所
設立時より現職。NPO法人日本エコツーリズム協会理事、日本地域資源学会常務理事、日本観光研究学会会員、日本
創造学会会員、日本旅行作家協会会員、法政大学地域研究センター客員研究員。主な著書には「旅の売りかた入門」
「旅行会社のクロスセル戦略」(イカロス出版)「長旅時代」「食旅入門」「犬旅元年」「祭旅市場」「島旅宣言」(教育評論社)
「キャッチコピーに見る「旅」」「旅人の本音」「彩流社」等がある。


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